「コミPo! チャレンジ」インパクト賞受賞

DokiDokiスピード!」が「コミPo! チャレンジ」のインパクト賞を頂いた
正直エントリー数が3作品しかなかった回なので喜んでいいのかどうか悩むところなのだが、該当作品なしとせずにわざわざ賞に推してくれたのだから、やはりここは喜んでいいのだろう。
プレイしてくださった方々、9leap運営の方々、ありがとうございます。

はてさて。

スピードというゲーム、実は私にとって「スイカ割り大会」と並んでに心に引っかかっていたゲームなのだ。
スピード自身は昔から作られてきた。しかし私が初めてそれらに触れた90年代前半(OSはWindows3.1だった)、どれもこれもトランプを手元から山にドラッグするというもので「スピード」と名乗るにはあまりにのろまなゲームばかりだった。あのスピード感をパソコン上で再現することはできないのか−−その思いは澱となって心の底に沈んだ。
フリックが使えることに気が付いたのは、自分がゲームに何を求めているか考えている時だった。
スピード感、爽快感−−そんなものを得ることが出来るデザインは何だろうと考えていた時に、フリックで何かを投げるということを思い付いたのだ。プロトタイプを作ってみると結構ハマる。ではこれをどうやってゲームに仕立てるか−−。それを考えている時に「コミPo! チャレンジ」の発表が行われた。
「コミPo!」が使えると聞いた時にとっさに私の頭に浮かんだのは「脱衣」だった。
うん、笑ってくれて結構。おぢさんの思考回路なんてそんなもの。
さすがに脱衣は無理だろうが、体操服やスクール水着くらいあるだろう。それらを使ってセクシーポーズを取らせて……などと「コミPo!」をいじりもせず私は画像の使い方を決めた。あとで泣くことになるとも知らず、私はゲームデザインに取りかかった。
「脱衣」といえば麻雀が定番だが残念ながらノウハウがない。まあ、勝負モノなら何でもいいだろうから、何度か経験のあるトランプゲームを採用することにした。
トランプといっても色々なゲームがある。まず除かれるのは手札がいっぱいになるゲームだ。ご存知の通り9leapのゲーム画面は320x320−−小さい。翻ってカードのサイズはスマフォを考慮すると48x48は欲しい……
と、ルールを猟歩しては画面デザインを考えているうちに「スピード」が作れることに気が付いた。
そう。先の「フリックで何かを投げる」の何かにカードを入れてやれば「スピード」が出来上がる。「これだ!」という確かな手応えを私は感じた。
ゲーム作成自体はあっさりと終わった。三角関数なんていう社会人になったら絶対使わないだろうなと思っていた数学的問題が目の前に立ち現れたりもしたがテキトーにクリアした。
むしろ問題になったのは「コミPo!」の方だった。何と体操服(ブルマ)とスクール水着がデフォルトで用意されていないのである! 学園漫画描くのにこの2つがないなんてありえないっ! はっきり言ってバグだよ、これはっっ!!!
はぁ、はぁ、はぁ……
ごめん。取り乱した。
かくして私の思い描いた「DokiDokiスピード!」は露と消えた。一応最後にお色気画像を仕込んだのだが、下着はうまく隠したのできっとスルーされたことだろう(元絵が見たい人はソースをDLしてね)。
しかし長年心の奥底に横たわっていたことに対して、自分できっちりと決着を付けられたのは良かった。
スピード感ある「スピード」。
この点だけは誰もが同意してくれると思う。